2018年3月5日月曜日

2017年度総会・卒論修論発表会は無事に終了しました。

 去る2018年3月4日(日)、道歴研の2017年度総会および卒論修論発表会を開催しました。場所は、昨年とおなじく、北大人文社会科学総合教育研究棟(通称W棟)W309号室でした。

 参加人数は18名でした。

 最初に14:00から、五十嵐諒子さん(北海道大学文学部)の卒業論文報告「貿易都市長崎における遊女と異国人――十八世紀後半の遊女売高を中心に」がおこなわれ、長崎遊女に対して支払われた揚代や、砂糖などの貰物が、幕府の貿易収支に組み込まれていたことが論じられました。


 ついで木村聡さん(北海道大学大学院文学研究科修士課程)の修士論文報告「海軍軍縮後の連合艦隊」があり、従来の海軍史研究において連合艦隊に注意を払う者がすくなかったこと、ワシントン軍縮条約以後の常置化におり、連合艦隊が平時の訓練演習を統轄する機関として成長をとげたこと、しかし戦時に於ては海軍省、軍令部と鼎立する第三の海軍官衙として、作戦指揮の統一を困難にする存在ともなったことがあきらかにされました。



 いずれの報告も活発な質疑応答が行われ、発表会はなかなかの盛況でした。
 17:00からの総会では、総会議案、会計報告がいずれも承認されました。